気付いたら玲香の話を遮って叫んでいた。


「もういいの。……もう、忘れたい」

「…ごめん」


 違う。謝ってほしいわけじゃない。

 悪いのは私なのに。

 安倉君に嫌なとこ見せちゃったな。


「…私たち、帰るね。お仕事頑張って」


 気を利かせてくれたのか、夢ちゃんが玲香を連れて出て行った。