優馬くんが正直な気持ちを話してくれた。
だったら私も話そう。


「私ね、怖かった。
あれで何もなく終わるのが。
連絡もなくて、
どうしたらいいか不安だった。」


優馬くんの手がスーッと私の手の方に来て
ギュッと握ってくれた。


「私…優馬くんのこと、本…「それ以上…」


彼の声が私の声を遮った。


「寧々ちゃんからは言わせない。」


これで何度目だろう。
秘密のキスを交わすのは…。


「寧々ちゃん。好きだ…」


彼は私を押し倒した。
私はそのまま彼に身を任せた。


「優馬くん…………好き。」


今までに経験したことがない記念日になった。