私が初めて先輩と遊んだ日。

「ユウカちゃんって歌好きなの?」
「カラオケとかめっちゃ行きます!」

まだ全然lineもしたことなくて
ほとんどがそんな会話のノリだった。

私の親友と、先輩の親友でカラオケに行った。

「初めましてっ」

私はなぜか、【初対面だから】【先輩だから】とは、またちがった緊張感があるのを
不思議に思った。

時間が経って、私の親友と先輩が仲良く距離が近いのがやたらと目に入った。

「ねむいー。」

そう言って先輩にふざけてくっつく親友を見て、なぜか悲しくなった。

「どーしたっ元気ないじゃん。って、まぁありゃ元気なくなるよな。」
「えっ、いやなんでもないですよ!?」
「今更隠すか?笑笑好きなんだろ、バレバレ」

見てられなくて、外に出て言った私を気遣って声をかけてくれたのは、
先輩が連れてきたお友達の人。

2年生の カンタさん。

「え、私が、、好き?先輩を?」
「お前、あれ見てどう思った?悲しくなったんだろ?そりゃー好きじゃん」
「好き…だ」

私はこの日、
カンタさんの言葉で、自分の気持ちに気づいてしまった。