太陽が徐々に昇っていく間あたしはずっと


外を見ていた


外を見ているとね、鳥は自由に飛べていいな


花は自分をアピールできていて羨ましい


だなんて考えてしまう



もう死ぬくせに何言ってるんだろうね?



そんな時だった



コンコン ガラッ

「あかりちゃん入るね?


今日からあかりちゃんの部屋は2人部屋に

なるからね」


「そんなの聞いてないですよ」


「そりゃ〜もちろん内緒にしてたんだもん」


そう言って嬉しそうに笑う野村さんを見たら



受け入れるしかないのか・・・と思いため息



をつく



一体どんな子なのだろう、男の子かな女の子かな



どっちにしろ関わらないけど



外を見ていても疲れたので本を読むことに


した


本を読んでいる時はリラックスできるし


話の展開がワクワクする


ドタドタドタ ガラッ


「お〜!これが今日から俺が住む部屋か!」


いきなりの足音と声にあたしは肩をビクッとした


ノックくらいさなさいよ…と思いつつも


平常心を取り戻して本に目を移す


「なあなあお前、名前何ていうの?」


「・・・それ、あたしに聞いてるの?」


「お前以外に誰がいんだよ」


「聞いても意味ないから」


「は?どういう事だよ」


「これ以上あたしに話しかけないで」


そう言ってあたしはカーテンをシャッと閉めた



あたしに関わらないでよ…



これからこの男の子と過ごしていける気が


しない