同期会の場所は…オシャンティな舘?ここで何をするのって場所だった。

受付があって 執事の様な人がいる?

「梶木で予約してます。」

「梶木様ですね、皆様先にお部屋に入っておられます。ご案内致しますので お坊ちゃま、お嬢様こちらへどうぞ。」

「あの理人君?」

「説明は部屋に入ってからね♪」

執事の方の案内で 螺旋階段を上がり、扉の前に付く。

「こちらの部屋で着替えて頂きます。お坊ちゃまは右手の扉へ。お嬢様は左手の扉へ入って下さいませ。では、私はここで待たせて頂きます。」

恭しく頭を下げられ、執事の方は横で控えている。おずおずと私は左側の扉を開けて入った。

中でメイド服を着た女の人がいて

「お嬢様 今からお召し物を着替えて頂きます。こちらの服の中から好きな物を 選んで下さいませんか?」

ハンガーラックには 色々な服が掛けられている。

「///わぁ…どれも素敵です。」

「ありがとうございます。お嬢様は大変可愛いらしい方ですので、どれもお似合いになると思います。」

リップサービスも凄い…

「私のお勧めは、今手に取っていますドレスです。これは 可愛い方しか似合わないレアなドレスです。一度袖を通されますか?」

確かに綺麗なシルエットで 目を引く可愛いデザインだ。

「はい、可愛い人ではないですが、よろしくお願いします。」

試着室に一緒に入り、まずコルセットを装着。キツい…

「お嬢様、お洒落は我慢です。少し締め上げますが 許して下さい。」

グイグイ引っ張られ 素晴らしく細いウエストに仕上げられる。

「お嬢様はナイスバディなので、胸のパットは必要ありませんね。すごく羨ましい体です。失礼しました///」

ドレスを着た私は 確かに出るところは出て 引っ込むところはコルセットでなくなっていて スタイルが良く見える。

「では、後ヘアメイクを致します。こちらへお座り下さい。」

多分 このメイドの方のメインの職業はメイクアップアーティストだ。

素早く 綺麗に出来たメイクは完璧で、ヘアもアイロンをササッと魔法使いの様に使い 私を普段の1.5倍増しのお嬢様に仕立てあげる腕の持ち主。

「すごく嬉しいです。何だか私じゃないみたい…」

「ありがとうございます。お嬢様にそう言って頂けるのが、私の喜びでございます。では、用意が出来ましたので、入って来た扉の方へどうぞ…」

また扉を出ると 理人君と執事の方が待っていて

「///優那ちゃん…綺麗過ぎ。」

「///お嬢様、美しい。」

と、二人固まっている。

「///あの?」

じっと見られるのも 流石に恥ずかしい…

「私とした事が…大変失礼致しました。余りにもお嬢様が美しいので、我を忘れてしまう程でした。お坊ちゃまも 落ち着きましたでしょうか?」

「///はい、すみません。大丈夫です。」

「今日は執事冥利につきます。こんなに美しいお坊ちゃまとお嬢様に会えるとは…」

「///僕も今日ここに来れてラッキーです。こんなに可愛い女の子 中々見れませんよね!」

「もぅ理人君、そんなに褒めても何もでないんだからね。」

執事の方と理人君が二人笑いだす…

「お嬢様は天然さんなのですね…」

「はい、かなりのヤバいやつなんです…。」

二人の会話にあれ?と思いながら、歩いた先は 両開きの扉の前。

「はい、こちらが今日の会場になっております。どうぞお入り下さい。」

理人君と後ろから扉の中に入った。
ドキドキと、何が起こるか 想像が付かない時間が始まる予感がした…