理人君と並んで歩く。最近の私は 男の人と並ぶ事も少し慣れて来た。理人君とは、出社の時も一緒だというのもあるかも知れない。

「今日の同期会は 面白い場所なんだよ。」

「何処で予約してるのかな?」

「俺も初めてのなんだけど、梶木がそっち方面好きみたいでさ、俺も今日は優那ちゃんいるから楽しみだよ。」

そっち方面ってなんだろう?

「まぁサプライズって事で、今はどんなところか 楽しみにしててよ。」

「うん、わかった。私ね明日からのお泊まりすごく楽しみなんだよ。個人で旅行とか行った事なんてないし、社会人になって色々な事にチャレンジ出来て嬉しいの///」

「///もぅ可愛いんだから。そんな事くらいで嬉しいとか、俺いっぱい優那ちゃんが喜ぶ事してあげれるよ。」

「本当?」

「だからさ、俺と付き合わない?」

「///え?」

「///な~んてね!」

「もぅ理人君、からかわないでよ!びっくりしちゃった。」

「だけど真面目な話、優那ちゃんアレルギー治ったなら、男の人と付き合う事出来るんじゃない?」

「そうだね。ちょっと想像付かないんだけど…。」

「じゃあさ彼氏じゃなく、彼役に俺なれないかな?」

「彼役って?」

「彼氏を作る前の練習って事。」

「練習?」

「そしたらアレルギーも出ないかも?」

うん?練習したら出ないのかな?

「理人君、すごい嬉しい提案なんだけど、頭で考えるとややこしいから、保留にしてもいい?でも、それはちょっと気になるから、もし練習するとなったら理人君にお願いする。」

「本当?約束しようか?」

お互いに小指を出して 指切りげんまんをする。

小指を絡めても 今日はアレルギーが出ない。

「///約束だよ!」

ちょっと赤い顔の理人君。私も顔が熱い。

もしかして 私のアレルギー本当に 治りかけているのかな?それだったら嬉しい。

私の頭の中を占めるのは 好きな人で理人君の彼役は有難いけれど、彼氏になって欲しいのは やっぱり清水課長以外考えられないと思った…