次の日 部の面々は何故かものすごく気合いが入って仕事に集中している。

今日仕事終わりに同期会もあり、週末のスケジュールが目白押しで、ドキドキする。

今までの私からしたら考えられない予定だ。私もいつになく仕事に集中して 早く帰れる様に頑張って作業をした。

「優那ちゃん 帰れる?」

定時後に 理人君が私に聞いてくる。

「うん、キリがついたから片付けて もう少し待ってくれる?」

「優那ちゃんに待たされるなら、いつまでも待つよ///」

「本当?フフ///」

二人のやり取りを 聞いてない振りで回りが全力で耳を傾けて聞いている。

「優那ちゃん、明日の時間覚えてる?」

菜月さんが 私に確認してくれる。

「はい、明日は最寄り駅に10時集合ですよね?」

「優那ちゃん 明日からすごく楽しみだね。今日飲み会早く帰る様にね。間違っても お持ち帰りとかされない様にね。お疲れ様。」

お持ち帰り?どういう帰り?

「皆さん お先に失礼します。明日、よろしくお願いします。」

同期会に向かう為に フロアを後にした優那の後ろ姿を ずっと清水課長が見詰めて ため息をついていたなんて、誰も気付いていなかった…