「今日行く店舗は 昨日の試作した虹ロールの全国展開前の先行店舗だから重要なんだ」

仕事の時の結城さんの顔は キリリとしていて 素敵だ

「はい結城さん 粗相のない様に頑張ります」

「///俺、優那ちゃんが側に居れば どんな仕事だって頑張れそうだよ」

結城さんは 人を持ち上げるのが上手い。流石 営業さん。今日の仕事は結城さんの仕事の仕方を見習う様にしようと思う

「お忙しい時に申し訳ないですが、橘フーズの中嶋です。店長さんはいらっしゃいますでしょうか?」

「あ、こんにちは中嶋さん。少しお待ち下さい。店長呼んで来ます」

バイトの方がバックヤードにいる店長を呼びに行く。私はキョロキョロと店内の様子を見ていた

「こんにちは中嶋君久しぶりだね。あれその子は?」

「こんにちは山口店長。ご無沙汰しております。彼女は今年入社の深町です」

「深町と申します。よろしくお願い致します」

「へぇ 橘フーズさんは美男美女揃いだから、いつも来られるのが楽しみだけど、彼女は別格だね…アイドル顔負けの可愛さだね…」

「ありがとうございます。深町は自覚なしなんで うちでも扱いに困っています」

「ハハハ…清水課長も振り回されてるのか?それは 見てみたいものだな…」

山口店長さんは 清水課長の話が出た後は 特にやたらと機嫌よく、すごく笑う…

虹ロールの設置場所や期間の詳しい話をして、店舗を後にした

「優那ちゃん、どう店は?普段のデスクワークと違い 気分転換になるだろ?」

「結城さんの仕事がどんな感じかが よくわかります。結城さんは仕事振りも格好いいです///」

「///優那ちゃん、ねぇ抱き締めたいんだけど…」

頭を振る私…

「ごめんなさい。抱き締めるのは ちょっと不味いです」

「///そうだよな…」

急にしゅーんとなる大人の男の人を見て

クスクス笑ってしまった…

「///こらっ優那ちゃん。俺我慢してるんだから 笑わないでよ…」

真っ赤になる結城さんを見て 更にクスクス笑う…

結城は1人 優那の笑顔にハートが撃ち抜かれ ドキドキが半端なく理性を押さえるのに必死だったのを 優那は全く気付きもしないのであった…