フロアに戻ると 賑やかな部署の人達にすかさずに囲まれる

「おはようございます清水課長。毎回なんですけど、深町さん連れ出すの止めて頂きませんか?」

いち早く 主任の奈月さんが茶々を入れてきた

「本当。今日なんか特に ラブリーな装いの優那ちゃんを眺める時間が激減するじゃない?仕事へのモチが左右する事は止めてよね清水…」

ギロリと睨む奈月さん。モチベーションが下がるのは 私関係ないのでは?

「こっち来て優那ちゃん。これ可愛いわね…何処で買ったの?私も この店行きたい!姉妹コーデしない?」

「///え~。いいんですか?奈月さんとお揃いとか嬉しい!」

「///////きゃあ~ん」

「おい。小谷うざい…朝礼さっさと始めろよ…」

「もう直ぐに機嫌悪くなるんだから…優那ちゃんごめんね。大人げない上司で…」

「え~。今日の優那ちゃんは私と一緒じゃないんだ…中嶋、あんたラッキーよ。終日優那ちゃんと一緒よ…」

「///お、俺っ?終日?ずっと独り占め?」

中嶋さん、声が裏がえってますが…どうしたんでしょうか?私と終日が そんなに動揺する位 憂鬱なの?

「おいおい。こいつ大丈夫か?俺が代わりに行こうか?」

「清水課長、全然大丈夫です。寧ろ今日の仕事が有難いです。直ぐに出掛けますので、深町さん行こうか?」

「はい。中嶋さんよろしくお願いします」

「///ささ、早く鞄持って行こうか?」

「中嶋わかってんのか?優那を守る事は お前からも守るって事だよ」

「チッ。わかってますよ…では 行って来ます」

中嶋さんに連れられて、初めての外出。車の助手席に乗り中嶋さんが 私を見つめる

「///なぁ俺も優那ちゃんって呼んでいい?俺の事は結城って呼んで欲しいけど…無理かな?」

「///結城さん」

「///あ~ヤバい…俺死にそう」

「///結城さん大丈夫ですか?」

「///優那ちゃん いつも可愛いけど 今日は特にラブリーで可愛いんだよ。俺のハート鷲掴みにし過ぎて 困るし…」

「クスクス…結城さんはイケメンさんなのに面白いですね」

「俺優那ちゃんから見てイケメン?」

「///はい、格好いい男の人です…」

「///はぁ…嬉しいもんだな…」

中々運転しない中嶋さん…

「あの出発しないんですか?」

「あ~仕事だったな…今日は仕事を止めて 終日俺とデート、なんちゃって!」

「///クスクス…結城さんダメですよ…早くお仕事に行きましょう。」

「はいわかりました。優那お姫様の言う事は 何でも聞きたくなるので、仕方なしに仕事をしに向かいます…」

「///フフ…結城さんありがとうございます。」

私、結城さんとなら 余り緊張しないで話が出来ると感じた…でも アレルギーは触られないとわからないから…油断は禁物だ…

だけど 二人での車内での会話は 全然いい感じで 今日1日 結城さんとの一緒にいる時間が 苦痛ではない事に安心した…