先生が来られて 今日のスィーツの説明が始まる。

プチロールケーキが7個入り。中のクリームが レインボーカラーになっていて 中々可愛い感じに出来上がりそう。

クリームの色がカラフルで 私はやっぱり イチゴのピンクが食べたいな…

先生のクリーム作りのお手伝いをする。普段お菓子作りは殆んどしない私でも 中々楽しい。

広報の人が 試作品を作っている様子を写真に納めている。次回の社内報に乗る載せる為だと聞いた

あっ 鼻の頭にクリームが…神谷君が素早く気付いて ティッシュで取ってくれた…

「///神谷君ありがと」

「///本とは ダイレクトに舐めたかったけど、深町アレルギー出るだろ?我慢したよ…」

///そんな事されなくて 良かった…

照れて顔が赤い時に 二人のツーショットを写真に撮られてしまう…

「///やだ…」

「君達が今年の開発チームの新入社員の神谷君と深町さん?」

広報の人がニコニコしながら 私達に聞いてくる

「はい、そうです。」

「流石 開発。粒ぞろいだ。神谷君もイケメンだし、深町さんなんて アイドルよりヤバいね…」

はい?アイドルよりヤバい?意味がわかりません…

「ねぇ…今度二人で飲みに行かない?」

知らない人と飲みに行くなんて ちょっと嫌だなと思っていると…

「おい仕事中にナンパするなんて、広報はお気楽でいいな…」

試作中には 一度も顔を出していなかった清水課長が 突然現れて悪態を付く

「清水お前なぁ。開発は美男美女揃いで 羨ましいよ。深町さん超可愛いじゃないか…飲みに行くぐらい、いいだろ?」

「深町はダメだ。男性恐怖症で 男に触られるがダメだから…」

「嘘だろ?さっき神谷君が触ってたじゃないか?」

その言い方だと 清水課長に誤解されそう…

「清水課長 僕は深町の鼻の頭にクリームが付いていたのを 取っただけです」

「///神谷君は直接触れてないから、大丈夫でした…」

「えっと 深町さん そんなに神経質になる位 男性恐怖症って酷いの?」

「はい、入社してから三回失神しました。それと 発疹が発症して痒くて大変です。誰も 私に触らないで欲しいです///」

「///反対に庇護欲 煽られるの俺だけ?ヤバい子が入って来たね…」

「///確かに 限りなくヤバい…」

「だから…深町には俺以外 触れるの禁止!」

俺様炸裂で清水課長の勝手な禁止事項に 胸の鼓動だけが ドキドキと忙しなく動く。

最近では 清水課長の声を聞いただけで、胸がきゅうとなるほど深刻になってきている…

私やっぱり 長くは生きれない 誰もなった事がない 不治の病なんだ…後悔しない為にも精一杯生きようと思う

その為にも やっぱり女子ならではのことがしたい…

今日神谷君とデート。いつ死ぬかわからないから、デートも沢山しなきゃ…今までの地味な私とは さよならしなきゃ…



優那はどこまでも 天然で思い込みが激しい。勿論そんな事には気付く筈もなく 回りの人達を振り回して行く事になるのであった…