定時になった。今朝約束した清水課長とのディナーだと思うと 何だかドキドキする。

「深町 今日は定時に終わったんなら、一緒にごはん行かない?今週末 同期会あるし、店とか決めようか?」

帰ろうとして廊下を歩いていた私に 神谷君が引き留める。

「ん、ごめんね神谷君、今日は予定あるんだ…明日なら大丈夫なんだけど…」

「そっか…じゃあ明日 僕とデートの予約ね」

「///えっデート?」

「うん。楽しみ!じゃあ お疲れ深町♪」

満面の笑みで帰って行った神谷君に唖然として 固まってしまってた

「へぇ、明日はデートなんだ…今日は俺とデートだし、優那モテモテだな…」

「なっ。違います。今日は清水課長とディナーに行くんですよね?」

「ああそうだ。デートでディナー、それから…夜景でも見に行くか?」

夜景…見たい。しかも清水課長と?何だかカレカノみたいな会話で 更にドキドキする

「清水ここ会社。まだ社員も沢山残ってるし、プライベートのケジメとかちゃんとしてくれる?」

小谷主任に睨まれ 居心地悪い

「そうだな。じゃあ行こうか優那。」

「き~、悔しい。優那ちゃんお疲れ様。また明日ね♪」

私には笑顔の奈月さん…

「奈月さん、お疲れ様です。」

ニコっと挨拶をして 清水課長と一緒に会社を出た