会社近くの和食が食べれる店に、天海さんが予約してくれたので、直ぐに席に付く事が出来た

天海さんのチョイスしたお店は、落ち着いていて ホッコリ出来 なかなか良い

私の隣に座りたいと言って 席がなかなか決まらず 結局奈月さんと中嶋さんに挟まれる形で 神谷君と天海さんが 何故か機嫌が悪くなった

「清水課長は誘わなくて良かったんでしょうか?」

「もぅ深町さん。あっ、これから優那ちゃんって呼ぶね。清水は無視よ。優那ちゃんを独り占めなんて させないんだから…」

私の手を握りながら 奈月さんが言う

「小谷主任ズルいです。俺も深町さんと絡みたい///」

あの、みなさんやたらと私に近い…奈月さんは女の人だから全然平気だけど、他の人は離れて欲しい…

「金曜の歓迎会の日 深町 家にちゃんと帰れた?」

神谷君が私に返答に困る金曜日の事を聞いてくる…どうしょうか…

「清水課長が 私の家までタクシーで送り届けてくれたから 大丈夫だったよ…」

送ってくれたのは 土曜日だなんて、ましてや金曜日は清水課長の家にお泊まりなんて 絶対みんなには言えない…

「ねぇ優那ちゃん、今週末私の家に遊びにおいでよ…それでパジャマパーティーしようよ。その時に朝に話してた 清水の話 教えてあげる…」

「え?奈月さんの家にお泊まり出来るんですか?しかもパジャマパーティー?私、お友達も余りいないし、お泊まりって初めて!嬉しいです…」

「///かぁ~。何それ?小谷主任だけ 抜け駆け禁止。俺もお泊まりする!深町さんのパジャマ着てる姿 絶対見たい!ねぇ小谷主任…俺も参加したら駄目ですか?」

「///駄目。優那ちゃんと二人きりになりたいから…」

「小谷主任、僕ん家別荘があるんですが 親睦を深める為に 近くの川でバーベキューや魚釣りなど出来るんで みんなで遊びに行くってのは どうですか?」

「///神谷君スゴい!私バーベキューした事も 魚釣りもした事ない。別荘って素敵♪私 行きたいな…」

「///俺も行きたい…」

「みんなが行くなら 私も行きたい。神谷、大人数でも 泊まれるの?」

天海さんが 神谷君に聞いてくれている。

「みんな とりあえず注文しなくちゃ。私はレディースセットにするわ」

「私も奈月さんと同じでお願いします。」

「俺も深町さんと同じで!」

「僕も深町と同じもの」

「私もそれだから、結局レディースセット5つね…」

天海さんが お店の人にオーダーしてくれて、仕切り慣れている感じだ

「優那ちゃん、さっきのパジャマパーティーの話はどうする?」

奈月さんが私に聞いてくる
みんなが一斉に私の返事待ち状態…

「///私が決めるんですか?親睦を深めるのなら別荘にお邪魔するのが一番だと思います。だけど私一人では決められないので、帰って清水課長にも話をして それからの方がいいと思うのですが どうでしょうか?」

「「え~。」」
と何故か みなさん声が揃う…

「優那ちゃん、社会人としてパーフェクトな答えよ…だけどダメよ。私納得いかない…」

また 訳のわからない人が増えた…何故 私以外 みんなわかってるの?

最近 私の中のモラルが破壊されそうで 怖いのは気のせい?

「私は 皆さんと仲良くなれたら、それで十分です。」

ニコっと笑いながら話した…

「///(撃沈…)」←中嶋

「///ヤバい…その顔…」←神谷

「///チュウしたい…」←奈月

「みんなバカ…」←天海

「お待たせしました。レディースセットです。この席は 華やかですね…美男美女揃い…お写真取らせて頂けないですか?」

「「勿論OKです!」」

「ありがとうございます。お店に飾らせてもらいますね」

「ついでに スマホでもお願いします」

とちゃっかり携帯を渡す中嶋さん

「はいチーズ」

仲良く五人で写真を取り ランチも美味しく頂き 大満足な私

清水課長も 一緒に来れば良かったのにと、
居ない清水課長の事ばかり さっきから考えてる私がいる事に気が付いた…