歓迎会の日になった

朝から何かと忙しく 来週の試作に向けての最終調整の為 確認事項やら材料準備など バタバタと1日が過ぎて行く。

だけど、今日は定時退社で 歓迎会に向かう事が新人二人には絶対条件で、遅れる訳にはいかないので、私は夕方からかなり焦っていた。

清水課長からの指示の仕事が まだ終わりそうにない…

「あれ?深町さん、時間ない今日にそれ全部出来る?」

あっ…中嶋さん

「あの、私もそう思うんですけど、今日は何が何でも定時退社でしょ?残業したいです…」

「そっか…でもやっぱ今日中に仕上げとかなきゃ、来週間に合わないよね…でも残業するなら 俺も手伝っちゃおっか?///」

中嶋さん 顔が赤いのは何で?

「おい中嶋、お前 夕方から外出でコンビニに顔出すって言ってなかったか?」

ハッ…明らか慌てた様子の中嶋さん。この人 見た目格好いいのに 何処か残念さがあると思う。

「あ~課長。今から向かいます。深町さん手伝えなくてごめんね。歓迎会の現地でまたね///」

と慌ただしく中嶋さんは 出掛けて行った

「ほぉ~深町。お前偉くなったもんだな…先輩を使おうとするなんて…」

「そ、そんなつもりはありません。清水課長、今日歓迎会に遅れて行ってもよろしいですか?」

「いや駄目だろ。お前が主役なんだし、定時で上がれよ。明日は深町 休日出勤決まりな‼俺も出るし、それなら問題ないだろう?」

簡単に言う清水課長…休日出勤?しかも二人きり?目眩がしそうな明日の予定に 不安定な心と気持ちの私は どうしたらいいのか わからなかった…