倒れてから 今は問題なく過ごしている。仕事も少しずつアシの仕事を理解し進めていけていると思う

だけど、あれから私はおかしい…基本アシの仕事だから 清水課長からの指示を受けなきゃ仕事は始まらない

でも清水課長の側に行くと 呼吸が変になり 息が出来ない。だから早く席から離れないと 脳震盪を起こしそうで怖い。

会議室で二人きりで打ち合わせの場合は、もっと酷くなる…

声だけでも 何か変な気持ちになるのに、確認の為か近くで見つめられると、意識が飛びそうになる。身体も熱くなるし、顔が火照る感じ…これってどんな症状?

兎に角 私の平常心はいつも 清水課長と一緒にいると 何処かに行ってしまうみたいだ

清水課長は私の挙動不審な態度に気付いているのだろうか?

得てして打ち合わせは会議室2で行い 他の人との接触を防いでいる様に感じるのは 気のせいではないと思う

「ほら深町、今の聞いていたか?」

ビクンと反応した身体。だって机の上に 置いていた手のひらの上に 清水課長の手が重ねられている?

な、何で?
ハッ…だけど発疹は出ていない?

「ハハ…お前 面白いな。俺には反応しないとか、俺 男として認識されてない?」

顔は多分ゆでダコみたいに 赤いはず…清水課長は何がしたいの?

これ以上私を翻弄させて 何が楽しいの?