暫くして 深町が医務室から戻って来た。見た感じ 腫れも治まり 異常ない様にみえる。

良かった…
と思ったのもつかの間…

天海と中嶋が 何かと深町に絡んでいる

イライラしながら、様子を伺う
あ~もう 早く仕事してくれなきゃ、俺の仕事が出来ないだろ?

おまけに中嶋は最初から 深町狙いが見え見えでムカつく…

天海 お前は顔が女みたいなだけで、やたら軟派で深町に馴れ馴れしいし、神谷は同期ってだけで セクハラ紛いをスルーする 悪どさ…

上司としての俺なんか 最初から居なかった…

やっと席に付いた中嶋と 仕事する気になった天海…

ん?駄目だろ?触るなよ…

キッチンスペースに連れて行こうとする天海は 深町の腕を引っ張る…

プチン…頭で音がなった?

「天海…お前。」

俺は叫んでいた
が、先に天海が深町の手を繋いでいた…

しかも自分が彼女のアレルギーが出るかの確認の為の そんなどうでもいい事に 深町を巻き込むなよ…

おまけに彼女は発疹が出ても尚、天海を気遣い更に 天海に抱き締められて 気絶した。

俺は深町の側に行き そっと彼女を抱き寄せ お姫さま抱っこをして、医務室に向かうために フロアを後にする。

何度も倒れる俺の姫…もう誰にも触らせない。俺以外絶対に…