昼休憩が終わり 午後一で小谷主任と神谷君と私で 業者さんとの打合せに出掛ける。

打合せが終わり 相手先のオフィスのエレベーターで 神谷君が必要以上に私に触れて 私はアレルギーが反応した。

この前の医務室のレベルではない。余りにも全身が痒くなり過ぎて 頭がおかしくなるかと思う程 ひどい症状だった。

手持ちの痒み止めを塗ったものの、肌は全身に赤く腫れている。

打合せは車での移動だったので、人目に触れる事は最小限に塞げたのだけれど、事務所に戻らなければならないのは、すごく嫌だった。

神谷君はペコペコと 頭を何度も下げて 謝るけれど…私自身も油断していたので 責める事は出来ない。

「深町、守るって言っておきながら、苦しめて 本当にごめん…。どうしたら、早く治る?」

「自然と痒みと腫れが治まるのを待つしかないの。触らなければ大丈夫だから お願いだから近付かないで…」

スゴく情けなかった…どうする事も出来ない もどかしさと苛立ちを我慢するしかないから…