「お帰り優那。デートは楽しめたか?」


「うん碧斗。楽しかったし、ご飯も美味しかった。煌君と話も沢山したよ。」


碧斗は私の話をうんうんと頷きながら、聞いてくれている。


「それで、優那のデートはいつまでも続くんだ?」


笑いながら聞いているみたいだけど、目は全然笑ってない…綺麗な顔の人の心から笑えてない笑顔ほど怖いって…この顔は、正にそれだよ…。


「うん、その事なんだけど、部屋に入ってから話すね。」


私は碧斗をエレベーターに乗せ 自分の部屋に連れて行き、ソファーに座らせた。

お茶の準備をして、ソファーに持って行く。全然気持ちは落ち着く事なんかないんだけど…お茶を一口飲んで 碧斗に話した──。