「煌君この前もそうだけど、こんなに早く会社退社して 大丈夫なものなの？専務の秘書なんでしょ？スゴくスケジュールとか忙しそうなのに…。」


「俺の事心配してくれるなんて、優しいんだな優那は///今まで そうやって言われても スルーしてた俺ヤバいな…。」

少し話しただけで、シューンと項垂れても、キラキラ王子は健在で。


「煌君、今気付けて良かったね。これからは女の人の話もちゃんと聞いてあげれるじゃない？」


カバッと抱き付いて来られ、一瞬の出来事で防ぎようがなかった。


ぶぁ──────。


「ごめん、でも優那が悪い///あんまり俺を揺さぶらないでよ。」


「煌君、わざとでしょう？私で遊ぶのはお願いだからやめてね。倒れはしないけど、痒みが酷く 辛いんだよ…。」


「はぁ///優那に叱られてる俺って考えるだけでヤバいとか…。ほんと困る…。ごめんね、優那は痒くて 仕方ないのに俺だけ喜んだりして…。」


訳がわからない煌君に 私は黙ってしまう。
とにかく 今は離れて欲しいな。エントランスでだし、みんなが見てるからとか…色々突っ込み満載のデートの始まりだった。