車の中で碧斗は不機嫌そのもので…

すごく話掛けるのが気不味いんだけど、迎えに来てくれた手前 お礼を言わなきゃだめだよね。


「あの、碧斗心配かけて…しかも迎えに来てもらってありがとう。」

「いや、それは問題ない。ただ…あいつ何んなの?それが気に入らないだけ。」


えっと何か誤解がある?


「碧斗、昨日私が倒れちゃって煌君と話せなかったでしょう。

実家に電話して私のマンションの場所を聞いて朝来たんだけれど、私が煌君を完全無視しちゃったから 腕を捕まれて倒れたみたいなの。」

「お前に朝から会う意味がわからない。しかも俺に電話してくるし、あいつ頭おかしいんじゃないか?」


確かに、電話とかあり得ないかも…でも、会社に行かなかったら、それはみんなが心配する訳で…


「何で黙るんだよ…優那、俺おかしいのか?」

「ごめんなさい。小さい時からずっと 幼馴染の煌君に苛められて男の人が苦手でアレルギーが出る様になった。

今は 煌君は嫌いじゃないけど怖いのは事実。

だけど、多分煌君と一緒にいて大丈夫なら 私きっと 克服と完治出来るんじゃないかと思う…」


「最もな素晴らしい解説をありがとう。でも、俺的には納得いかない。

あいつと優那を二人きりにしたくはない。アレルギー云々関係なく 男として心配なんだよ。」