「はぁ…好きだった子にそれ言われちゃうと、流石にへこむんだけど…。

俺 あの時子供で愛情表現は意地悪しか知らなかったんだ。

優那がずっと長い間苦しい思いをしてたなんて知らずに ごめん…。」


本当に頭を下げて 謝ってくる煌君に戸惑いながらも、私は言う。


「煌君、それは私もずっと しんどいし嫌な思い出しかないんだけど、最近アレルギーが現れにくい人がいたりするの。」

「へぇ、それさ1人は清水課長だよね?」


ニヤリと笑う煌君は やっぱり意地悪さが満載で。


「そう、よくわかったね。」

「そりゃ俺の初恋は優那だからな///」


と、とんでもなく要らない情報を発する煌君にドン引きする。


「だから、優那が笑ってないと嫌だし 心配するから。」

「私ね、もうずっとこのアレルギーのせいで彼氏や結婚なんて夢の世界の話だと思ってた。だけど、今は彼氏がいて幸せなんだよ。だから、煌君私は大丈夫だからね。」


ニコリと笑って煌君を見たら 優しい顔で私を見詰めていた。


「優那、良かった。俺はやっぱり笑ってる優那が可愛いと思う。清水課長より先に俺が会ってるのに悔しいよ。なんてな///」


~♪~♪

煌君に電話が掛かって 話をしている。


「優那、ナイトが心配して迎えに来るって。お前 愛されてるな…。俺の出番なんて全くない感じ?ハハ…」


煌君が笑うと その場が花が咲いたようにパッと明るくなる。昔からそれは変わらない。

私は 煌君が虐めっ子だったけど、本当は好きだった。だけど本人には敢えて言う必要はないし絶対に秘密だから封印した…