部屋に入ると…

私はまたもや倒れてしまいそうになる。


「あの大丈夫ですか?先程 うちの秘書が下であなたとぶつかって、その後気絶したと聞いたのですが…。」

「優那…。」

「煌君だよね?」

「えっ何で?知り合いなのか?」

「幼なじみなんです。」

私は会いたくない人に 13年ぶりに会ってしまった…私のアレルギーが始まるきっかけになった人。

久遠 煌(くおん きら)28才

私の家のお隣に住んでいた、6歳年上の幼なじみ…。

生きてる間に絶対会いたくなかった人 No.1の人。

「深町顔が真っ青だけれど 大丈夫か?」


「お兄ちゃん、どうしょうか?」

「もしかして、うちの秘書の久遠がダメなのか?」

「煌さん、一刻も早く退出して。お願い。」

「専務、私は部屋で待機していますので、清水さん、深町さん 失礼致します。」

久しぶりに見る煌は ホスト顔負けのフェロモン駄々もれの超美男子で、私はクラクラしそうだった…


この会社には 美人さんと美男子さんしかいないんじゃないかと 本気で思ってしまう程だった…