気が付いた時には知らない場所で、横になっていた。ここはどこなんだろうか?

耳をすませてみても静かで 回りには誰もいない。

コンコン…ノックの音が聞こえ 入って来たのはスラリと背の高い 顔の配置が素晴らしく整った人で、誰なんだろ?


「あっ、気が付きましたか…気分は大丈夫ですか?今、清水さんをお呼びしますね。」


暫くすると 碧斗が慌てて 部屋に入って来た。

「深町お前倒れたんだよ。エントランスで男の人とぶつかって、アレルギー発症かな?」

「あの課長、こちらの方は?」

「ああ、小鳥遊companyの副社長の小鳥遊さんだよ。挨拶もまだだったよな…。」

「失礼しました。橘フーズ開発の深町です。あの仕事前に倒れてしまい ご迷惑をお掛けしまして 申し訳ありません…。」


頭を深く下げて 謝っていたら


「顔を上げて下さいませんか?それに、アレルギーですよね、うちの家族の者もアレルギーで大変苦労した経験があるので、全然気にしないで下さい。」

「深町起きても大丈夫そうか?」

「はい、課長すみませんでした。」

「いや、それはいいよ。むこうで話をする事が出来るか?」

「はい大丈夫です。」

起き上がり、向こう側の部屋に向かった。