先にお昼を食べ、取引先に向かう。今日初めて行く出先の会社は 偶然にも私は知っている。

だからこそ 碧斗には言わないでいようと思った…面倒な事になりそうだと 本能的に感じたから…。


「どうした優那。今日はいつもに増して 無口な気がするが、何か気になる事があるのか?」

鋭過ぎる碧斗に驚きつつ 無理やりのポーカーフェイスで乗り切る。

「いえ、ちょっと初めての取引先だから、緊張してるみたい。碧斗がいるし大丈夫///」


嘘と本音をミックスさせて何とか答える私に

「へぇ俺 意外と頼りにされてるんだ…」

「うん///碧斗は仕事っプリは神だし。」

「///誉め過ぎだろ…。」


小鳥遊Co.のエントランスに付く。ここから、打ち合わせの場所までに あの人に会わない確率は何%?会う確率は?

余計な雑念ばかりが頭の中を占めて 前をちゃんと見ずにいたから…

誰かとスレ違う時にぶつかってしまった…
あっ/////

バタン…それからの記憶はわからない。