朝の光が漏れて眩しい。目を開けると 目の前に綺麗な顔の男の人。

あっ私///

頭が回り出し 昨日の夜の出来事を思い出す。

やだ…碧斗とカレカノになって、
それから私────
彼に抱かれたんだ///


自分の身に起こるあり得ない事のNo.1は 彼氏が出来る事=体の繋がり。

絶対に一生無理な事だと思っていたから…


すごく信じられない奇跡に感動して涙が零れ落ちる。


「何 朝から泣いてるんだよ?」


もともと抱きしめられていたのに、更に碧斗の側に引き寄せられ 強く抱きしめられる。

「まさか…俺に抱かれたから、後悔したのか?」

悲しく不安そうな声が頭上から聞こえてくる。

「違うから。アレルギーのせいで こんな抱き合うとか考えた事なくて、夢の中の出来事みたいだけど、碧斗が今側にいてアレルギーも出ないリアルに嬉しいのです。」

「俺だけは大丈夫。だから優那は他の奴に触れんの禁止な…」


コクンと頷き、こんなにも好きな人に抱きしめて貰える幸せに浸っていた。


「あのさ、俺多分優那限定のジェラシー半端ない自信あるんだけど、明日から誰にも触らせんなよ。特に神谷な。」

「医務室の先生が言っていた、全部が反応する訳ではないっていうのは本当だったんですね。」

「優那、昨日から俺達は付き合ってるんだから、敬語はないだろ?わかった?」

「はい、あっ。うん、わかった碧斗。」


ちゅっと、唇にキス///

私に落とされる優しい眼差しの碧斗に 勝手に胸がきゅ~んとなる。


「あの碧斗…不意討ちはダメ…好きな人からのキスは特別だから…」


「こいつ///」


また急に始まるキスに 戸惑う私は 昨日より恋愛偏差値が少しだけupした。

けれど───どうするのが正解かなんかはわかるはずもなく、ただ碧斗のされるがままに 甘いキスを飽きるまで受けるだけなのであった…