う、うん…
何か気分が悪い…あれ?私…

寝ているのは理解した。
だけど問題はそこじゃない…

ここは知らない部屋で、誰かの部屋っぽい
この香り…

ガチャ…
あっ…

「起きたんだ…どう気分は?」

「最悪です。かなり…まじでふざけるのとか止めて下さい。今 気分悪いですし…」

「確かに顔色悪いし、大丈夫か?」

「訳がわからない…」

「おい、泣くなよ…お前ズルいぞ…」

やっぱりどう考えてもわからない…

この部屋にいる意味と 清水課長の言動が…

「何なんですか?私…何かしました?あなたに…」

「…」

何で黙るの?私が困らせてるみたいで 何か嫌…

「あの…」

「お前が俺を避けようとするからかな?」

はい?意味がわかる様に話して下さい…

「だからナルシストの清水さん、訳がわからないのですが…」

「お前なぁ…黙れよ。」

「こんな、直ぐ倒れる子を構わないでよ…ただ迷惑なだけじゃない。しかも 自分から 厄介事を作らなくても…」

「仕方ないだろ?俺がそうしたいと思ったし…ちょっと荒治療が過ぎただけだろ?」

なっ…
ちょっとって、笑えない…この人やっぱ人間的におかしい…

気分が本格的に悪くなり、私は話を止めて、目を瞑る

「おい、まじでヤバいのか?」

こくんと頭を振る。

どこかへ行ったと思ったら、ペットボトルを持って来て…水飲めるか?と聞いて来る。

だけど、自分で動けそうにない私。

「……」

「仕方ないなぁ…」

ボトルのキャップを外し、ごくごくと水を飲み、おもむろに私に口移しで飲ませる清水課長……

ゴクンゴクン…水が喉を通る…
ドキッドキン…鼓動があり得ない早さで 打ち続ける…

目眩する 清水課長の行動。
キス…された?
私のファーストキス…

余りのショックに付いて行ってないのに

「あれ?お前アレルギー出ないのか?」

何故か ニコニコしている清水課長…
全く持って 人間不信にもなりそうな そんな感じ…

更にあり得ない行動をする人…

「あれ?何でだ?」

不思議顔で再度口付けをしようとするので 阻止すると

「何だよ…減るもんじゃないだろ?キスさせろ!」

と何故かキレ気味俺様発言…

「バカですか?」

「バカじゃない。お前とのキスで確かめたいだけだろ?」

やっぱりバカ。何を確かめるっていうの?
私は絶賛具合が低下中のか弱いアレルギー持ち…

バカには 付き合いきれないと思って無視した…