コホンッ

誰かの咳払いで離れる二人。

「清水課長、ここはまだ会社だよ…。まぁ、わからない事はないけれど、今後気を付けて下さいね。」

///恥ずかしい…医務室なのに。まして就業時間中で会社の中でのキスに夢中になっていたなんて…

「すみません。俺、自分が手に負えない状態なんです。以後気を付けますので…今日のところは多めにみて下さい。」

医務室のおじいちゃん先生に 丁寧に頭を下げて謝る碧斗。

「先生、私もすみませんでした。ここが出入り禁止になったら ものすごく困るので、もう絶対私キスしません///」

「「///えっ?」」

先生と碧斗がお互い顔を合わせて驚いている。

「ハハ…それは。いや深町さん、僕は清水課長に恨まれたくないので、今日のところは見逃して上げるから…ね?それに知っている?アレルギーって、全部が全部に反応しない場合もあるんだよ。」

「先生、教えて下さい。」

「君はもう、わかっているはずだよ。」


先生は私と碧斗の二人を交互に見て話す。


「清水課長なら 答えが見つけられていると思う。ほらもう炎症も収まった様だし 帰りなさい。これからは、あまりここを使用しない事を願うよ。お疲れ様でした。」


強制的に医務室から 立ち退きをされ 碧斗を見るのも恥ずかしい状態で そそくさとフロアーに戻った。