駅に付いて 電車に乗る為にホームに立つ。だけど…帰宅ラッシュで人が多く、私は困惑していた。

今日の外出の帰りはギリギリ ラッシュに合わなくて 動揺せずに電車に乗れたけど、今は無理だ。

「理人君、私…乗るのが怖い。」

「ごめん優那ちゃん。俺気付いてあげなくて…。電車はやめて 車呼ぶよ。ちょっと待ってね。」


ホームの端で電話をして、私と一緒に駅を出た。


「はぁ…スゴく人が沢山いたし電車も満員だった。普通の人は 毎日大変な思いをして通勤しているんだね…」

「そうだね、優那ちゃんは徒歩通勤で、いつもは電車乗らないもんね。車が来たよ。」

前に迎えに来てくれた車が すっと理人君の前に止まり、運転手の人が降りて来た。

「理人坊っちゃんお帰りなさいませ。」

「ただいま。須藤すまない、また呼び出してしまったな。」

「わたくし理人坊っちゃんに頼りにされるのが嬉しゅうございます。こんばんは。お嬢様お久しぶりでございます。お席にお乗りください。」

「ありがとうございます。」

理人君が須藤さんに コンビニの場所を説明している間に 車に乗り込んだ。

前にも乗ったけれど、ラグジュアリー感が半端なく、座り心地はフカフカ最高。

「さてお姫様、車で移動なら問題ない?」

車に乗り込みながら 理人君が優しく聞いてくる。

「うん、いつもありがとう。須藤さんにもお礼しなきゃね。」

「優那ちゃん優しい。須藤も喜ぶと思うよ。」

話している間に コンビニの前に到着した。二人で降りて、コンビニの中に入ると、目立つ場所に虹ロールの販促物がディスプレイされていて、嬉しい。