＊ allergenic ＊

朝になり、あれここはどこだっけ？と思う。
そうだ、理人君の別荘に来てたんだ…と思うものの、何か忘れている。

あれ？

コンコン…ドアがノックされている。

「はい。」

扉を開けると 中嶋さんが部屋に入って来た。

「あの…困ります。」

「優那ちゃんお願いだよ。その可愛い格好、写メ撮らせてよ。ウサギのフードも被ってくれたら 最高なんだけど？///」

「結城さん、強引です。」

「なぁ、俺昨日から落ち着かないんだ。全部優那ちゃんのせいだから、そんなコスプレ俺に見せたらダメだよ。」

言ってる事とやってる事が無茶苦茶な結城さんに呆れる。

部屋から出て行きそうにないから、フードを被り結城さんの前に行く。

「///優那ちゃん。可愛い。ありがとう。」

カシャカシャと何枚か写し 満足した様子の結城さん。

「///最後に抱きしめてもいい？」

返事をしない内に抱きしめる結城さん。

「///はぁ～幸せ…優那ちゃん柔らかいし、いい匂いがする。ウサギさん触りたい、」

頭をなでなでして、不意にちゅっとキスをされた。

「///ヤバっ。優那ちゃんの唇柔らかい。ねっ、もう一回キスしていい？」

「///ダメです。私は好きな人としか、キスしません。キス又したら 結城さんの事嫌いになりますよ？」

はっきりと拒絶の意思を全面に出したら 狼狽える結城さん。

「ごめん。もう勝手にしないから許して。俺会社の癒しがないのは死ぬよ。」

結城さんは名残惜しく部屋から出て行った。その姿を課長が怖い顔で見ていたなんて、優那は知るはずもなかった…