「歌っていただいたのは、この方です。」 そして芝山さんの声が店内に響く。 それと同時にカーテンが開いた。 大勢のお客さんが私たちを見ている。 「え!?」 約束と違う。 私は翼さんの方を見ると、申し訳なさそうな顔をしている。 「ごめんね、騙すようなことして… でも、見てほしかったら。 ほら、誰も美歌ちゃんのこと馬鹿にしてない。 皆感動した顔してるでしょ?」