こんなに綺麗にしてもらって、人前に出ないのが申し訳ない。 けれど私にはまだ勇気がない。 カーテンがあっても足が震えているのに。 「ほーら小鹿ちゃん! しっかり歌いなさいよ!」 緊張している私に気づいた翼さんが、冗談混じりにそう言ってくれた。 「はい。」 私は力強く頷いた。