豚と真珠



「すみません、無理です。」


即答で断ったのに、東藤さんは困った顔をする。


「もう少しで考えても…」


食い下がろうとする東藤さんを美奈が止めた。


「ごめんね、美歌。」


「いいよ、別に。


時間だから行くね。」


本当はいつもよりは早い時間だけど、これ以上なにも言われたくないので出ることにした。


東藤さんはまだ何か言おうとしている。


「護、今はダメ。」


美奈のそんな声が聞こえてきた。