豚と真珠



「ここのオーナーをしています、芝山です。」


「あ…どうも。」


オーナーさんがいったい何の用だろう…


なんとなく分かっているけど。


「美歌さんは歌が上手いらしいね。」


「それほどでもないです…」


「もしよければ、ここで歌って貰えないかな。」


「すみません…」


何度言われても答えは同じ。


芝山さんは穏やかな顔で私を見る。