豚と真珠



口ではそう言っていても、本当はなれるかもしれないと思っていた。


私以外に歌が上手い人はこの辺りにはもういない。


オーディションとか受けたらきっと。


そう思っていた。


「あ、美歌~!」


「あ、お姉ちゃん!」


美奈はその頃中学一年生。


ますます綺麗になって、地元でも有名なくらい可愛かった。


もちろん、美奈が努力をしていたのも知っていた。