豚と真珠



「江藤さんって歌が上手いんだっけ?」


「そう言ってもらってます…」


「聞きたい。」


「…ごめんなさい、無理です。」


断ったものの、桜井くんは諦めなかった。


「歌えないの?」


「…歌いたくないんです。」


何故か桜井くんの言葉に素直に答えてしまう自分がいた。


じっと私を見つめる目が、何もかも見透かしているように感じる。