豚と真珠



「深山荒れてない?」


「放っといてあげて。」


お昼は相変わらず四人で食べている。


亜衣は隼人を見ては首を横に振っている。


言いたいけど言えない葛藤に悩まされているんだろう。


「あ…」


「ん?」


私が突然食べるのをやめると、隼人も止まった。


私が止まった理由は、トマトが入っていたから。


箸で掴んだトマトをジーっと見つめる。