豚と真珠

美歌side


話終えた桜井は不安そうに私を見ている。


きっと言うのにとても勇気が必要だったんだろう。


「私、思い出したよ。


あの時、助けたのは桜井だったんだ…」


頭から血を流して倒れていた不良の男子。


巻き込まれたくないと思って、見て見ぬふりをしようとした。


だけど、しなくてよかった…


「今更だけど、ありがとう、江藤。」


桜井は私に頭を下げた。