豚と真珠



「仕方ねーから抜けさせてやるよ。」


殴り飽きた先輩達は、ソイツが抜けるのを許した。


殴られて腫れた顔。


意識を失っているんだろう。


ソイツは全く動かなかった。


「お前さ、なんで抜けてーの?」


俺はソイツに聞いてみた。


「好きな人ができたから…」


小さくだが、ソイツは答えた。