対照的だと思ってた

「やっぱそれは恋だわ、える!」


「いやいやいや、まさか…」


それからしばらく経った休日、日菜と梨華と三人でご飯を食べに来ている。


料理が運ばれてきて早々、わたしの恋?のはなしに。


「なんかさ、えるのはなし聞くと、意外と真宮優しいよね」


スパゲッティをくるくるとフォークに巻きながら梨華が言う。


隣でもぐもぐとハンバーグを食べていた日菜も


「ね!わかるわかる!」


「まぁ、良い人だとは思うよ…?」


でも、恋なのかなぁ。


気になってるくらいだと思ってたけど…。


「えると真宮が一緒に帰ってるの、みんな割と知ってるみたいだよ?」


「そうそう。付き合ってるとか言ってる人もいたよ」


なにそれ!


そう言うウワサとかって真宮にも伝わるはずだし…。


迷惑掛かるに違いないのに。


もし真宮に好きな人がいたら、それこそ迷惑…、


「真宮に彼女とかいたら、どうしよ!!」


容姿は良いって認められてるし、頭も良いし、優しいし…。


信じたくないけど、彼女がいるのもおかしくない!


彼女じゃなくとも、好きな人とかならいるかも…。


「んー、それは諦めるか奪うかでしょ!人それぞれだって!」


「あぁ、梨華はそうだよね…」


梨華が言うと納得。


いま付き合ってる先輩も奪ったわけだし…。


奪うって言い方が汚いけど、彼女がいるにも関わらず、梨華のことを好きになったわけで…。


まぁ、それは仕方ないことなのかな。


人の気持ちなんてわからないから。


自分の気持ちすらよくわかってないのに…。


「そんな悩まずにさ、距離縮められるように頑張って!」


「うちらはえるの味方だからね!」


「……うん。ありがと!」


少しだけジーンときた。


「じゃあ、夜までカラオケいきますかー!!」


梨華がフォークをマイクのように持った。


「わたしカラオケ久しぶり!いこいこ!!」


本当に友達に恵まれたなぁ、としみじみ思った。


真宮のことも、頑張ろ!!