対照的だと思ってた

翌日。またわたしは遅刻して行く。


深夜バイトをして、終わったのは今日の4時。


実際、接客以外にも掃除とかもしたわけで…。


「える、なんか顔やばくない?化粧めっちゃ薄いし…」


「うんー…。なんかすっごい疲れてさぁ…」


「まじ?おつかれ〜」


なんだかんだ4時間目。


サボって玄関で待っててくれた日菜と友達の梨華と合流した。


もちろん、みんなサボりのギャル。


「えるはバイト超大変だよね〜」


「うん…。キャバは大変…」


はぁ、と長い溜息をつくと、


「ねぇ、今のひと、二人のクラスのひとじゃなかった?」


と、梨華が言った。


「え〜、ウチ見てない!える見たぁ?」


ブンブンと首を左右に振る。


「男子、男子!なんか、顔みたことあんだけどなー…」


そんなんでわかるわけないじゃん…!!


サボってるの見つかっても、一度もチクられたことがない。


先生には怒られるけど、生徒なら見て見ぬふり。


「べつにわたしは誰でもいいけど。どうせ、誰も言わ、」


「真宮?だっけ?あの、髪黒くてさー、頭良い人!」


「えっ!!」


思わず立ち上がってしまった。


真宮!!??


「える?どうかした……?」


「あー、そういえばえる昨日真宮と日直だったんだよね〜!」


「え!まぁ、そうね…」


なんかぎこちない返ししかできない…。


「まぁ、二人でサボってたし全然仕事してなかったけどね!」


「日菜!」


二人で、なんて言わなくていいでしょうが!


「へぇ〜、二人でぇ〜」


にやにやしながら梨華が言う。


「別になんもないよ?!二人で寝てただけだし…!」


「二人で寝てた〜?」


二人が声を揃えて言った。


「うわー、えるやばー!」


梨華が楽しそうにからかってくる。


「でも真宮って、背でかいし、顔も整ってるしね〜」


日菜も便乗してくる。


「いや、まぁ、顔はいいと思うよ、わたしも…」


「背でかいからえると並ぶと目立つよね!える、まじで中学生!」


中学生って!


「二人してなんなのさ!本当になんもないからね!ほら、もうすぐチャイム鳴るってばー!」


「わかりやすっ。える、かっわいー」


「梨華、もうやめてあげなって〜。える泣いちゃうから〜!」


絶対、二人ずっとこのことでからかってくるな!


なんも面白くないのに!!


「もう、わたし泣くからね!」


階段までダッシュで逃げた。


階段の下からもまだ二人でクスクスと笑い合っていた。


本当に嫌な人達!


「真宮える、か〜」


「意外にしっくりくるんだけど!」


からかい方が中学生!いや、小学生…?