対照的だと思ってた

入って、と言われてそこに入ったものの家ではなさそうだ。


流石に知らない人を家に泊めるのは抵抗があったのか、ホテルだった。


いや、ホテルなのかもわからない宿泊施設。


入ってすぐに大きいベッドがひとつだけ。


「ここがどこかわかる?名前教えてよ」


ドサッとベッドに腰掛けて聞いてきた。


本名を答えるのも嫌だったので、適当にマナカと名乗った。


なんとなく浮かんだ名前だったから。


「マナカちゃんか。家出だよね?今日はここに泊まろうね」


と、勝手に話を進められた。


「ありがとうございます、でも、わたしお金無いんです」


そう部屋の入り口で言うと、立ち上がってわたしの前まで来た。


「気にしないで。でも、タダで泊めるわけじゃないよ」


ニヤリと笑いながら言うと、わたしを持ち上げベッドに押し倒される。


いきなりすぎて頭が追いつかなかったが、これから起こる事は理解できた。


「中学生とかラッキーだな。しかも初めてでしょ、最高」


朦朧とする意識の中で、なぜお父さんにあんな事言ってしまったのか、後悔した。


とりあえず、家には帰ろう。


でも、あんなに怒っていたお父さんが許してくれるわけない。


「中学生でも…、働けるところってありますか…?」


「家出少女、だもんね〜。あとで知り合いの店紹介してあげるよ」


と、言われ紹介されたのは男性達が欲望を満たすためだけにあるようなお店。


普通のバイト先ではないことはわかっていた。


そうして家に帰らず、働いた。


寝るのはお店か、誰か知りもしない男の家。