対照的だと思ってた

ちょっと目が鋭くなったから、わたしも身構える。


一呼吸置いたあとに、


「亮のことは、好き?」


と、微笑みながら言った。


でも目は冷たい感じがして、怖い。


「わたしは、大好きです」


ピリリと張った空気の中で答える。


「そっか。本当に可愛い弟だからね、亮は」


真宮のことを可愛い可愛いって、愛されてるんだなぁ。


ジッとお兄さんを見ると、なんとなく似てる気がした。


真宮も金髪にしたら、こんな雰囲気になるのかな。


似合ってるけど、やっぱり黒髪が格好いいかも…。


「彼女ちゃん、名前は?」


「西嶺えるっていいます」


「えるちゃんね。亮、本当にいい子だからね。割とツンデレだけど…」


お兄さんが溺愛してるのはわかる。


でも、なんだかんだ言って、真宮も大好きなんだろうな。


「あ、俺は秀ね。頭良さそうな名前でしょ。優秀の秀だからね」


ピアス多いし、チャラいけど…。


「えるちゃん、意外そうって顔しないで。バイクの腕はそれなり優秀だから!」


などと言って、愛車である真っ赤なバイクの写真をたくさん見せてくれた。


それからも他愛のない会話をして過ごした。


気が付くと5時を過ぎていて、また眠くなってきた。


眠い目で見えるのは煙草を吸っている秀さんだった。