対照的だと思ってた

そこから電気が入ってきて、一直線上にあるわたしが照らされた。


不法侵入じゃないです!


そっとその人を見ると、金髪だった。


「え…。あの、わ、わたしは…」


殴られそう。


怖くて、なんて言えばいいかわからない。


黙っていると部屋に入ってきた。


「やっほ、亮の彼女ちゃん」


と、しゃがみながらニコリと笑った。


「はぁ…、」


適当な返ししかできなかった。


「ごめんねー、こんな煙草臭い部屋に女の子がね」


すごいフレンドリーに話し掛けてくるけど、誰だろ。


わたしも派手なグループではあるけど、こんなイカつい人に接するのは緊張する。


むしろ、苦手だったり…。


「パン食べてていーよ。ちょっと話し相手になってよ」


わたしが持っていたパンを見て言った。


なんか恥ずかしい。


「でも、真宮が寝てるんで…」


ここで喋ってたら、起こしちゃうから…。


「あぁ。そうだね。じゃあリビング行こっか」


何もしないから!って言ってきた。


そんなに警戒はしてなかったけど…。


「わたしで良ければ…」


パンとジュースを持って、一階へ行く。


リビングのテーブルには灰皿と空のお酒の缶があった。


派手な見た目からして、なんとなく納得できる。


「ごめんね、急に。友達連れて来ようと思ってたんだけど、亮が女の子連れて来たからさ、」


わたしのことか…。


もぐもぐとパンを食べながら話を聞く。


「アイツの事だから、どんな子か予想もつかなかったけど。いい子そうで良かった」


「全然…。いい子じゃないですよ」


キャバでバイト。サボりの常習犯ですから。


「俺は学校で君がどんな子かわかんないけど、内面はいい子だと思うよ」


久しぶりに褒められたなぁ。


ちょっと照れて、ジュースを開けて飲んだ。


「どう?亮は。俺の可愛い可愛い弟はどう?」


「とっても、優しいです。いつも帰りに送ってくれるし、このパンもわたしが好きなの知っててくれたんだと思うんです」


本心で答えた。


「本当!それは良かった。じゃあもういっこ、質問ね」


お酒を開けて続けた。