対照的だと思ってた

真っ暗な部屋で目を覚ました。


いつの間にかベッドの上に寝ていたようだ。


スマホのライトで照らすと、さっきまでいた真宮の部屋だった。


あれ、もしかして…。


床で寝ているのは真宮?


ベッドはわたしに譲ってくれたんだ…。


ベッドのすぐ隣の机の上にはパンとジュースがあった。


ノートの切れ端のようなところに


『食べたかったら食べて。部屋からは出ていいけど、家からは出ないでね。』


と書いてあった。


どんだけ心配してくれてるんだろう。


真宮にとってはただのクラスメイトじゃないの?


優しくされると本気で好きになっちゃう。


「真宮…」


寝ている彼にそっと布団を掛けてあげる。


枕にしているのはスクールバッグだし。


変態っぽいかもだけど…。


真宮の顔を覗き込むと綺麗な顔で眠っていた。


寝顔すら綺麗ってどういうこと。


相変わらず、煙草は吸ってたんだろうけど。


灰皿がすぐ近くに置いてあるし。


時計を見るとまだ2時を過ぎただけだった。


思ったより、寝てなかったんだ。


お腹が空いたな、と思い机にあるパンに手を伸ばす。


あ、いちごジャムパンだ。


このパンは家にストックしてある大好きなやつ。


ありがたく食べようとすると、ガチャリと部屋のドアが開かれた。