対照的だと思ってた

「亮、女の子連れ込んでんの?」


シャワーから出るなり、秀にそう呼び止められた。


時々、うちに帰ってくる三つ上の兄。


「連れ込んでるって…。まぁ、そうだけど」


玄関に置いてある西嶺のスニーカーでバレたのか。


「珍しいな、お前が部屋に誰か入れるのなんて」


ハハッと笑いながら煙草の火を着けた。


「なに。その子のこと好きなの?」


好きって。


「んー…。それなりの好意は持ってるけど…」


横目で秀を見る。


薄暗い部屋の中でもわかる明るい金髪だ。


また明るくなったな…。


「それなりってなんだよー!好きなんだろー」


ケラケラ笑いながらガシッと肩に腕を乗せられる。


「ラブだろ。ラブ」


煙を吐きかけられた。


「亮の好きな子とか見てみてーなぁ」


「絶対見せねー。俺の好きな子だから」


「お!認めたな!襲うなよ〜」


などと、一人で騒いでいる秀を無視して二階の部屋へ帰る。


兄貴も今日は友達連れて来るはずだから、俺の寝場所はないし。


でも同じベッドとか、西嶺に悪いので床で寝ることに決めた。


西嶺を見ると、熟睡中だし。


まぁ俺より先に起きそうだよね。


ジャージを布団代わりにして寝転がる。


煙草を吸い終わるとそのまま眠くなってきた。