孤独姫




おそらく家の中心に
あるのだろうと思う
部屋に着いた


「組長、失礼します」


そう言い、
樹音は部屋に入った


「やっと来たか」


「学校に行ってからでしたので」


「今日は組の話ではないだろ」


「あぁ、そうだな」


この人が
樹音のお父さんか…


雰囲気はとても似てる
それに何となくだが
顔も似ているように見える


「お久しぶりです、大樹(だいき)さん」


「あぁ、慎哉」


みんなはやっぱり
会ったことがあるようだ


「遥も樹壱もよく来たな」


「久しぶりですねー」


「お久しぶりです」


私だけ知らないようだ
私がここに来た意味は…


「君が、、舞里さんかな」


「……初めまして」


人見知りではないが
この人の雰囲気は少し
…あの人に似ていて怖い


「樹音の父の柊 大樹だ」


「……逢崎 舞里、です」