学校を出て
倉庫に着くまで
ずっと無言だった
宗太も何かを考えているようだ

…たぶん夢里のことだろう

倉庫に入る前に
宗太に口止めしとかないとね


「……さっきの誰にも言わないでね」


「総長たちにもか」


「……うん」


「俺は何かあったら報告しろと言われた、だから俺は話すつもりだよ」


「……自分でいうから」


まだ、
今は言えないけどね…


いつか伝える気持ちを持てたら
聞いてほしい
その時が来れば絶対言うから


「……気持ちの整理ができたらいうから」


「本当に」


「……約束する」


「じゃあ、今は言わない」


…よかった
まだ、ここにいれる


「でも、いつかはばれるぞ」


分かってる…
だから、それまでは
その時が来るまでは、、、

そう思いながら
私たちは倉庫の中に入った