孤独姫


屋上に入ると
遥が舞里に抱きついた


遥に殺気を送ると
離れようとした、、、が



………離れなかった


舞里が抱きしめ返したからだ


「舞里、離れろ」


「……ダメなの」


何で遥なんだよ
俺なんて名前で呼ばれ始めた
ばっかりだって言うのによ


「ま、舞里ちゃん、どどどーしたの」


「……可愛い」


「へっ、か、かか可愛い!?」


遥のやろう
顔真っ赤にしやがって


……腹が立つ


「……弟みたい」


お、、とうと?
弟みたいに可愛いってことか

遥なんて
男に見られてないとわかったのか
少し腹だってんぞ


「舞里ちゃん、離れてあげてください」


「……分かった」


慎の言うことは聞くのかよ


「舞里、弟いんのか」


「……いない」


樹壱は舞里の情報覚えてないのか

俺と慎は大体覚えている
遥も記憶力だけはいいから
覚えているだろう