「どこにもいません」


「外にもいなかったよ」


「宗太たちも知らないってよ」



…信じたくない


…受け入れたくない


でも、
現実なんだ





「まさか本当にいなくなるなんてね」


「そんなに遠くへ行ってないと思うんですが」


「あいつ、どこ行ったんだよ」





舞里が

……いなくなった






倉庫の中はもちろん
周りも探したがいなかった



「電話してみるか…」



ただ、
そこかに散歩に行っただけで
あってくれ

そう願いながら
俺は電話をかけた






 樹音said終