みんな気を使ってるのが
バレバレだよ…
でも、
ここで皆に言うわけにはいかない
だから、
「……宗太のとこ行ってくる」
ここを離れよう
「送ってく」
「……いらない」
「なら、僕が一緒に行くよー」
「……いいっ「喉乾いたしねー」」
私の言葉を
塞ぎやがった…
「すぐ戻って来いよ」
「……さぁ」
すぐに戻ってくるかどうかは
わからない
「舞里ちゃん、行くよー」
遥は私に
話があるみたいだし
宗太たちは
いつもの教室にいるだろうから
私はその教室に向かう
…もちろん空き教室だよ
そこまでの道のりは
遥と2人きりなのか
「舞里ちゃんさーなんか隠してるよねー」
「……だから」
「もしかしてだけどさー」
遥が
鋭いことは気づいていたが
まさか……ね
「僕らから離れようなんて考えてないよね」
伸ばしのない
遥のガチの話
…やばいな
「……なんで」
「そんなきがしたからさー」
ほんと鋭いな…
どう誤魔化そうか
「……そんなこと考えてない」
「ほんとかなー」
はぁー…
めんどくさいな
なんでこんなことになってんだろ
…電話ならないかな
「……遥は」プルルルルー
ナイス!
誰だか知らないけど
ラッキーだな
「もしもしーーー」
このタイミングで
電話をしてきてくれた方
どなたか知らないけど
ありがとーございます
「----分かったよ」
電話が切れたタイミングで
遥に話をかけた
「……どうかした」
「舞里ちゃん、また話そうねー」
と走り去る遥
…意味わかんないんだけど
まぁ、
とりあえずは
助かったってことでいっか

