「颯斗の馬鹿馬鹿っ!」
「うるさいなー!!!」
「っ!」
「泣いてんの?」
「っえ?」
「悪リぃ、大丈夫か?」
また、泣きそうになってしまった。
我慢するが、泣いてしまった。
どうしよう…迷惑かけちゃう。
―ギュッ―
「泣いてもいいよ…」
「…すみません。うぇーん!」
「怒鳴って悪かった。」
そして、しばらくの間泣いた。
泣き終わったあとも、抱いてくれていた。
「お前、俺の学年では見ない顔だけど、名前は?」
「佐藤 亜紀菜です…」
「俺は、高崎 礼斗 3年Aクラス」
「せ…先輩!すみません。なんか変なところ見せちゃって…」